僕らの情熱

ワクワクする人生を。

白馬へ

前回投稿から一年経ちました。

 

さあ、家族3人の冬季白馬生活がスタートしました。

ご縁を辿った結果、Hakuba Powder Lodgeに着弾です。

即答OKしてくれたKowal familyと、彼らの存在を教えてくれたミチコさん・ヨウコさんにも感謝するばかりです。
白馬北小、レーシングチームなど、受け入れ先があるからスタートできることです。

 

そして、エナとアラタには、今を楽しみ、強いひとになってほしい。
ついでに、海外からのゲストが主という先様で僕の代わりに英語を覚えてきてほしいw

 

なお、なぜ白馬だったのか彼に問うたところ、答えは以下の通りでした。

 

「あのときとくらべてすべれるようになったから、楽しいかなと思ったよ」

 

あのときのことはよーく覚えている。

3年前、スキーを初めて4日目に突撃した白馬八方尾根にて。
深雪に突っ込み大笑いしたこと。
カレーを腹いっぱい食べたこと。

 

これからも今を精一杯生きて、
いつかにつなげてくれ。
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愛する場所へ

僕以外の3人が、この冬、志賀高原に移り住むことにしました。

そう決めてから、子二人は一段とパワフルです。

新世界にワクワクしまくっており、親は遅れを取っています。

新しいフィールド、人、学校。

 

昨シーズン、何度も通った地。

スキー場までの車中で、

ENAとARATAがしていた会話が昨日のことのようです。

「このあたり住めそうだよねー」

「いぃねぇー!」

 

そしてあるとき、リフト上でARATAが放った言葉をよく覚えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

志賀高原愛してる」

 

 

 

 

 

 

 

彼には借りがあります。

 

 

 

 

 

2年前、僕が富士山の麓へ行きたくて家族以外の多くを変えて移り住むことを問うたとき、

彼は「いいねぇ!すぐいこうよ!」と即答してくれたのです。

 

 

 

僕はリフト上で聞いてみました。

「住めるなら住む?」

 

 

 

 

 

 

 

「住む。志賀高原愛してるから」

 

 

 

 

 

これで決まりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

冬季移住について、

相談に乗ってくれた方々へ。

「こんなやり方があるよ」

「いいじゃん」

「イージーだよ」

などなど、スーパーポジティブな言葉をありがとうございます。

 

 

 

さて。

行き先である志賀高原をちょこっと紹介します。

 

そこには、バリエーション豊かな雪面があります。

スキー場が18あります。めっさ広いです。

スキーを履いたまま、リフトやゴンドラを乗り継ぎ、端から端へ滑り行くことができます。

 

そしてスキーだけじゃないです。

 

散歩だってハイキングだってランニングだって、標高1500m以上の白銀世界を移動できます。

 

その景色は、寒さも吹き飛びます!

(ただし半袖短パンは命取り)

 

おまけに、ネットもサクサク繋がり速いです。(詳しくはわかりませんが、プロゲーマーもびっくり位速い気がします)

 

 

 

志賀高原のちからは底知れず、過ごし方は無限です。

 

ぜひ足を伸ばしてみてください。

 


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ふたりとの関係

上のENAがもうすぐ10歳。

下のARATAがもう7歳。

 

子が生まれたその時から

父親としての自覚を持てた男は、

果たして何人いるのか。

 

僕が父親らしい感情をもったのはこの数年のこと。

 

子ふたりがオギャーと生まれてからしばらく、

ふたりとの関係性がピンと来なかった。

 

それがひとりずつ、言葉を発するようになった。

「アー」とか「ウー」で始まり

「ばーば」「まんま」のあとに僕は呼ばれたと思う。

 

「ぱぱ」「とーちゃん」「おとうさん」

 

何万回呼ばれたかわからない。

それでやっと、僕は父親でふたりは子なんだとわかってきた。

 

「ぱぱ」「とーちゃん」「おとうさん」という数えきれない声掛けで、

やっとわかってきた。

 

 

 

ふたりに何ができるのか?

 

 

 

そんな問いを続けるが、

引き出しがない。

 

なので、祖父がよく話してくれたこと、父からの問いを二人に伝えている。

 

ずっと以前に、祖父が小学生の僕に何度も話してくれたこと。

戦争の話で、「昨日まで一緒に笑っていた友人が次の日死んでいた」

熱燗をやりながら何度も話してくれた。

 

僕はそれをなるべくそのまま伝えようとしている。

 

「意思と関係なく、明日死ぬ可能性があるよ」

 

 

 

それから、父の問い。

 

僕が何回も留年し彷徨った挙句、証券業界に飛び込むことを決めたとき。

 

「おめでとう」と言うかわりに。

 

 

「良いのか?」と覚悟を問うた。

 

その問いは愛に満ちていた。

 

 

祖父と父の教えはひとつずつ。

 

 

 

 

 

明日死ぬ可能性があるよ。

 

 

 

 

 

覚悟はあるのか?

 

 

 

 

 

 

僕がふたりに伝える番がまわってきた。

AKIRAとARATA


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僕の父AKIRA

息子ARATAの始めと終わりがAなのは、

父が理由だ。

Aで始まりAで終わる文字列が最高に格好良い。

 

父はほとんど喋らない。

スマホガラケーも持っていない。

健康診断も受けない。

 

金型をつくり続けて40年。

父が鉄の塊に触れると形が変わっていき、金型が出来上がる。仕事が詰まると、コーヒー片手に庭をうろうろする。

夜更けに仕事をすることもある。

 

黙々と鉄の塊と向き合う父の姿は格好良い。

 

あるとき、

孫のARATAが「スキーで世界一になるよ」と言ったことを

母伝いに聞いたようで僕にぽつりと尋ねた。

 

「世界一を決めるレースはヨーロッパで開かれるのか?」

「そうだろうね」

「母さんに、一緒に観に行くかと聞かれたよ」

「おぉいいね。行こうよ、楽しいよきっと」

「うーん」

「いやいやそれはさすがに行くでしょ」

「そうか?」

「行くってたぶん」

「まぁ行くか。行くだろうな、うん」

 

渋めの反応が父らしかった。

 

さて。

ARATAがゴールしたとき、AKIRAはどんな顔をしているか?

昨夏、息子の撤退録

昨夏、息子の撤退録。

権現岳】手足のリーチ不足と恐れによるもの。
【赤岳】山頂直下における天候急変によるもの。

 

「引き際がいかに大切か」という親の僕にさえとらえきれないことを教えることなどできるはずなく。

 

ルールはひとつ。

 

進むか退くか自分で決めること。

 

うまく撤退できれば何度もトライできる。
何度もトライできれば、強く優しい人になれる。

 

僕の手に余ることはすべて山に丸投げしています。


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今年はどんな撤退をするか。

夏山へようこそ!

「学校休んで遊ぼうぜ」

と何度言ったことかw

 

お陰様でふたり揃って学校が楽しいそうで。中々誘いにのってきませんでしたが、ついにやりました。


昨シーズン何度登ったかわからない編笠山の誘惑に、ARATAが食いつきました。


一年で手足が伸びた分、彼は自由を手にしたようです。


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それはもぉゴキゲンに標高2500mにてソーメンを啜っておりました。


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帰宅後、回るお寿司に繰り出し、家族が引き上げた後居残り食らい続けていると、部活帰りの高校生らがイン。


ここは標高900m地点。
金曜日、部活〆後。


メロンソーダで乾杯し、サーモンにぎりを連打する様に彼らのアカルイミライを確信しました。



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現場からは以上です。

スタート台に立つ息子を見送るために

また山を走ることにしました。

 

スノーシーズン、息子はますます成長し、

勝つためにスタート台に立つようになりました。

 

第73回志賀高原横手山渋峠大回転スキー大会。

 

イワせるためにスタート台に立った息子の顔は

少し遠くに見えて、

2位となった表彰式でとなりの優勝者が持つ透明のトロフィーを

ただただ悔しそうに不満げに眺める息子の顔は

大分遠くに見えたものです。

 

そしてまたケロッとした顔で一日中滑り倒します。

 

彼は彼の世界を形作り始めており、

それに僕が親というポジションで関与できるのは

もはや10年もないでしょう。

 

眺める道楽はもっと続けられるのでしょうが。

 

僕が彼の背中をみてばかりでしょう。

 

だから僕はもう一度トレイルランニングでレースに出ようと思います。

 

こう書いておかないと

走り出すにも重いカラダになりましたのでw