ワクワクする読書を。
#1
「世界最高のサイクリストたちのロードバイク・トレーニング‐ツール・ド・フランスの科学」
ジェイムズ・ウィッツ著 / 西薗良太監訳
持久系スポーツをする人にとって、ワクワクがとまらない内容です。
パワートレーニングの素養があると理解し易そうですが、あまりない僕でもスイスイ読んでいけました。
気になるワードのひとつ。
・究極のピリオダイゼーション
【絶食時間】や【睡眠時間】を利用して、筋グリコーゲンを枯渇させた状態での低強度練を行い、脂肪燃焼域を上げるための試みです。
筋グリコーゲンをどう枯渇させるか?という視点にたち、いくつかの方法が記載されています。
早速試すものは、夜に高強度練→そのまま寝る→朝食前低負荷練というもの。
これまで夜の高強度練の後は、筋疲労をできるだけ抑えたくて、ガッツリ補給していました。
筋疲労や故障リスクを考えると、まずはバイクで試した方がよいかもしれないです。(バイクトレーニング本でもあるし)
眠りが深くなるという点が意外です。
また、あくまで1~2日単位での試みなので、取り組みやすそうです。
#2
「シリコンバレー流 科学的に自分を変える方法 ZONE」
スティーブン・コトラー&ジェイミー・ウォール著 / 野津智子訳
自己啓発的なタイトルですが、違います。
前作「超人の秘密」の続編的な内容にもかかわらず、タイトルがガラッと変わっています笑
たまたま本屋で発見して、「超人の秘密」のスティーブン・コトラーの本とわかりましたが、ちょっと帯の様子から手に取りにくいです笑
うーんと迷ったものの、前作の印象が良かったので読むことにしました。
前作に続き【フロー】本です。
【フロー】とは。
トレイルランナーでいう、スーパーマリオのスター状態。
アスリートが「ゾーンに入った」というアレです。
それはアスリートだけのものではありません。
ひらめきの多くはゾーンに入った状態で生まれるということもあり、ビジネスマン・アーティストなど多岐に渡る属性の方が、フロー体験によって高いパフォーマンスを上げています。
前作「超人の秘密」は、エクストリーム・スポーツ(クライミング、飛び降り系、スキー&スノボ系)のアスリート=超人と【フロー】の関係を読み解いていく内容でした。
本作は、前作で少しだけ触れていた、いかに【フロー】体験をするかという視点にたっています。
心理学・神経生物学・薬理学・テクノロジーの4つをつかって、こうしたらああしたらゾーンに入れるという話のオンパレードです。
ゾーンに入るきっかけのひとつとして、「適切なきっかけ」と「重力(多くは重力からの解放時)」があげられています。
これに、他の条件である「極度の集中状態」をプラスすると、トレイルランナーがゾーンに入りやすいのは、夜間から夜明けにかけて、下り~平坦なパートということになりそうです。(おそらくそういう経験のある方は多い。残念ながら僕はまだないですが笑)
出来るだけ良い状態で、そのとき(夜間の下り~平坦)を迎えることができたら、狙ってマリオのスター状態になれるかもしれません。
もし、もう狙ってスターになってるよという方がいたら、ぜひぜひこっそり教えてください。