EAT&RUN以来!スコット・ジュレク本!
当ブログをご覧くださる方は、ご存知かと思いますが、まずはスコット・ジュレクのご紹介から。
◾︎スコット・ジュレク
アメリカを代表する伝説的なウルトラトレイルランナー。
ウェスタンステイツ七連覇、ハードロック優勝、バッドウォーター優勝、全米24時間走記録樹立など。
自身の半生を振り返った前作「EAT&RUN」はベストセラー。
◾︎NORTH 北へ
40歳を越え、レースから距離を置いていたスコット・ジュレクが全長約3,500キロのアパラチアントレイル(AT)の最速踏破記録(FKT)に挑んだドキュメンタリーです。
チャレンジの経過と結末はリアルタイムで知っていましたし、本を出したことも知っていましたが、未読でした。
帯の角幡唯介の名を見つけて、胸がときめきポチりました笑
角幡氏については、また改めて!
原語でなくても印象的なフレーズがいくつもあります。
例えば。
①「Why?(根本的な動機)に対する答えはー」
「これが、僕という人間だから。これが、いましていることだから」
②「おまえの身体は自力で癒やす方法を見つけるさ。身体には記憶力がある」「おまえの身体は思いだすよ」
③「痛みを価値のあるものにしたいなら、タフにならなければ」
ここまで短い抜粋で伝わるでしょうか?笑
浸る読書はご無沙汰でしたが、これはどっぷり浸かりながら読み進めていきます。
そう、この感想文は読んでいる途中に書きました。ちょうどスコット・ジュレクたちがATの中間地点に達した時点での感想文です。
スコット・ジュレク本人と妻のジェイルーの視点が交互に入れ替わる構成も良いです。
ジェイルー視点ではサポートから見える世界が広がっています。
途中、サポートに加勢した「スピードゴート」ことカール・メルツァーの格好良さといったら!強くてタフなランナーが全力サポートするさまは読み応え充分です。
アパラチアントレイルの空気感、ランナーの痛み・恍惚・感情・思考、、、などなど感じていることが伝わって来ます。
これはもう一度行ってみるしかないですかね笑
最後に。
1999年のウェスタンステイツのレース案内に引用されていたというルーズベルト大統領の言葉。
「重要なのは批評家ではない。
強い男がよろめくようすをあげつらう男でもない。
称賛に値するのは実際に闘い、砂塵と汗と血にまみれた顔をしている男だ。
果敢に奮闘し、最後には偉業を達成できると信じてはいるが、なかなか成果をあげられず、ときには失敗し、それでも全力で取り組む男だ。
ゆえに勝利も敗北も知らぬ臆病で面白みのない輩は足下にも及ばない」
一事が万事。
何事も全力で前のめりで!