休日、息子とふらっと立ち寄った書店で
SKI雑誌を買ってみた。
Youtubeなどの動画情報に溢れる時代に生きているせいか、
瞬間を切り取った数々の写真に引き込まれる。
そして、三浦雄一郎氏、佐々木明氏をはじめとする方々の発信記事が心をつかむ。
佐々木明氏のコロナ下における取組みは、
ストイックであり、探求心に溢れている。
そして、三浦雄一郎氏の現在のリハビリ状況は、
物事を一歩ずつ前進させることの価値を、伝えている。
いろんな方の発信記事とともに美しい写真の数々を
家族で眺め、これはどこの国だろう?と話しているとあっというまに時間が過ぎていった。
数日経ち、僕がまた雑誌を広げていると、
突如息子が僕に言った。
おっ?
1枚は、エベレスト大滑降の3年前にNZで撮られた。
とんでもなくSTEEPな雪山の一角から、SKIを履き宙に飛び出している瞬間を捕らえた1枚だ。
もう1枚は。
エベレスト大滑降のときのもの。
バランスを崩し、パラシュートが開き、偶然にもふきだまりに突っ込み、
九死に一生を得た瞬間だ。
生きる以外の何かをSKIを履いた男が表現しているようだ。
もちろんカラーではない。
どちらも僕も息子も見たことがない・想像もしたことがなかった世界の瞬間だ。
ひとりの人間が新世界をみることは、
結果、多くの人に新世界をみせることになる。
雑誌に掲載された多くの美しいカラー写真も素晴らしいけれど、
僕らに紛れもない新世界を見せてくれたのは、