富士山の自然は日々移ろいでます。
冬から春へ。
言葉にするとたった一行ですが、
小さな変化が続いていく様を富士山の麓で毎朝感じています。
雪道が一度にとけることもありますが、
多くは小さな変化が続いていくものです。
人があまり入らない雪道は、日中の気温が20度を超えるようになろうとも
雪解けのペースは非常に穏やかです。
僕はそういった雪どけを初めて見ています。
とてもゆっくりと。
アイスバーンになってもしばらくそのままです。
数日後、アイスバーンの下を水がちろちろと流れる様子に、思わず足を止めるものです。
小さな変化が連なり、季節が大きく変わるという当たり前のことを知り、喜んでいます。
富士山というおおきな塊の限り続く自然。
その中を、なるべく心地よく自由自在にすーっと登り降りをしたいというのが僕の望みです。
だから、羽が生えたように登ることができる夢を見ながら今日も眠りにつきます。
さあ。
僕らの背中に羽が生えるまで、あと何登だ?