先日、ある信頼できる先生と話していて言い当てられたことがある。
僕があるランにまつわるエピソードを話し、そのメンタルに焦点をあてたときのこと。
「別府さんは自分のメンタルを気にしているんじゃないかな。いまの話でメンタルについて話すということは。」
指摘されて、ハッとした。
僕は社会に出るための就職活動をさかいに、強みはメンタルですと言い続けてきた。
それこそ十数年。
それはただ、苦しまぎれの自己紹介だった。
引きこもっていた僕は、自分の強みがわからなくて整理もできず、強みはメンタルだとでっちあげたのだ。
メンタルなんて外見でわからないだろう、強みはメンタルだと信じて本音として発言すれば、本当のところはわからないだろうという浅はかな考えだった。
浅はかだったが、ずっと言い続けたら僕も周囲も暗示にかかった。なんだか比較的タフだと思えてきた。きみはタフだね、と評価していただける機会も増えた。
でも僕は、今もメンタルを気にしている。
冒頭の先生は、僕に強烈な成功体験がないことを知っていたようだ。
そして、先生は言ってくれた。
「だから、別府さんには一度強烈な成功体験をさせてあげたいんだよ。そのためにやってるんだよ」
メンタルが強いって何だ。
何かに自信を持っている状態だろうか。
だとすれば、強烈な成功体験を得れば良いのか。
強烈な成功体験を得るには、あれだけやったんだと心から思える準備をしたうえで、運を味方につけるのか。
答えは、成功した後にしかわからない。
結果を出したい。