長いレース中、悟りを開いたモードになることがあるかと思います。
あとから振り返ると、何でもなかったなと思い直したり、誰かに話すとポカンとされたりw
僕の場合は。
2016年のKOUMIでのこと。
前年、初めての100マイルをKOUMIでトライし、DNF。
1年、ひとりで練習してレースにも出ず、直接2016KOUMIを迎えました。
結果、34時間かけて初めて完走したのですが、悟り(?)を得たのは3週目(4週目?)の夜時間。
ニュウへのトレイルを登っていたときのことです。
背後の月がチラチラして綺麗だったことをよく覚えています。
そんなとき。
あれ?いまって、完走するという意志しかないな。
あれー?ポジティブかネガティブかなんて関係ないんだな?
という、僕にとっては悟り(?)体験でした。
うまく伝えることができるか不安ですw
僕はそれまで、自分をポジティブかネガティブかと観て、なるべくポジティブであろうとしていたのですが、当然ポジティブで居続けることも難しく、ネガティブな自分に辟易することが多々ありました。
でも、深夜ただ登っていたとき、ポジティブかネガティブかという捉え方はあまり重要ではなくて、意志があるだけなんだなと気づいたわけです。
登るという意志か、やめるという意志かの違いです。
ポジティブかネガティブかという捉え方をするとき、どうしても性根に紐つけて観てしまいます。
そして、案外簡単に自己否定のスパイラルに陥っていたんです。
そんな僕からすると、貴重な瞬間でした。
この体験は、ポジティブかネガティブかという捉え方から離れて、意志にフォーカスする習慣を得るキッカケになったと思っています。