僕らの情熱

ワクワクする人生を。

背中を笑顔で見せること

息子ARATA6歳の誕生日。

 

雨は朝のうちに上がり、午後からハイクへ。


【山梨百名山】石割山へようこそ!


ARATAは、葉っぱや虫や鳥や最近始めたサッカーについてあれやこれや話すが一番多いのはSKIについて。

 

今のくだりはどこどこのスラロームコースに似ていたとか


こういうくだりはわざと端から端に行ったほうが楽しいとか。

 

そんな話を聞いていると佐々木明さんの言葉を思い出した。


ARATAがSKIを始めて10日ほど経った頃。


彼は「世界一になるよ」とはっきり言った。


自宅ではYoutube佐々木明とMarcel Hirscherの動画を観続け、
リフト上では彼らの動画と僕がGoproで命からがら撮った動画を交互に観続け、
5歳という年齢を良いことに格安料金でゲレンデで一番リフトを乗り倒し、
メキメキ上達していく彼があまりにもはっきりとあっさりと当然のように言ったから。

 

僕は彼の言葉を信じることにした。

 

だが僕はド素人で、SKIに関わらず世界一になった経験はない。

だから僕らにとって競技SKIで一番世界を知っている日本人にメッセージを送った。

 

簡単に言うと「どうしたら息子は世界一になれるのか?」というものだ。


そんな見ず知らずの僕の途方もなく勝手なメッセージに、佐々木明さんは彼の滑りのようにキレと力のある言葉をくれた。

 

「どんな時も全力で取り組み、どんな状況でも楽しみ、どんな時も高みを目指して頑張る父の背中を見せる事、決してお前は俺を抜くことはできない。そんな背中を笑顔で見せる事が最大の強化だと思います。
なぜなら、子は親を必ず抜きますから。(以上抜粋)」

 

ゲレンデでの滑りは「お前は俺を抜くことはできない」なんてことは、早々に出来なくなったが、
背中は滑降SPEEDだけで見せるものではない。


やれることはたくさんある。

 

佐々木明さんの言う「背中」は、伝染する。

 

ARATAが山遊びに興味を持ったのは、
山で遊んでいる人たちの「背中」があったからだ。


SKIを見つけたのは、
SKIERの「背中」があったからだ。

 

「背中」は父と子の関係に限らない。

 

そんな背中を笑顔で見せてるか?

子に教わった問いだ。