食事のながら読みはおススメしません。
そして完全にチラシの裏話です。
先週末は、所属するチーム100マイルの冬合宿に参加しました。
某所にて2日間ロングラン。
僕はいま、基礎鍛錬期の初期として比較的短時間・高負荷練を中心に行っています。
ですので、僕の合宿の狙いは、「短い時間軸の動きを繋いでいくイメージで、2日間通して先頭にくらいつく」でした。
結果、2日目2/3でDNF。
甘ちゃんだったとお灸を据えられました。
2日目の朝時点で筋疲労はなかったのですが、内臓は疲れていたようです。
・消化不良が始まっていることに気づかなかった
・途中シャカシャカを脱ぎ、冷えを感じたにもかかわらず半袖短パンで押し切ろうとした
結果、体が冷え、嘔吐。一気に着込み体を動かすも、思うように体温があがらない。
先頭グループから離脱するとき、黒河さんが僕についてくれました。
当ブログに辿りつく皆さんはご存知の方が多いかと思いますが、黒河さんは今年の上州武尊3位などの結果を出している26歳のトレイルランナー。気持ちの強い闘志ある走りが武器です。
以下、二人旅の回想です。
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二人旅(ほぼ歩き)が始まり少しして、僕がマーライオンと化す。
過去に嘔吐後スッキリして復活した経験があったので、ジョグを再開。
そして僕から例の話を切り出した。
「ディラン・ボウマン、この状態でプッシュしてパウ・カペルを抜いたよね」
(2018UTMFでの猛プッシュ)
「いまその練習ができるんじゃないか?!」と僕が言う。
黒河さんは、上州武尊でプッシュした結果、トップに肉薄するもハンガーノック。そのときディラン・ボウマンが頭をよぎったと。
「ここでプッシュできれば、ディラン・ボウマンだ」
黒河さんの心配をよそに僕がジョグを再開。
案の定、数分で足が止まる。
そして悪化…。
冷えがすすみ、喋ることもつらくなる。
次のサポート場所まで数キロの道が永遠に感じられる。
僕が動きを止めないように話しかけてくれる黒河さん。
トレイルランニングに取り組んでいる動機のようなものをお互いに話す。
僕が歩みを止めかける度、熱く先を示す。
ふと、KOUMIを思い出す。
ペーサーをつとめてくれた北原さん。偶然にも、北原さんと黒河さんは同い年。
僕はまた、ひと回り年下の強いランナーにお守りをしてもらっている。
ふと、黒河さんは太陽のようで、北原さんは月のようだと思った。個性の異なる、何かを感じさせるランナー2人だ。
かみさんは、KOUMIで僕と北原さんがゴールしたとき、「神様仏様北原様」と表現した。
まさか2ヶ月後の練習中に、「神様仏様黒河様」と思うとは。
過去記憶にないほどに苦しかったが、恵まれている環境にただ感謝した。
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皆さま、くれぐれも冷えにはご注意を。